k3s + Drone CI/CD構築体験記② 手動ビルドでなんとか動いた

前回のハマり話の続編。 今回は実際にCI/CDパイプラインを動かすところまで進めた。結論から言うと、自動化は99%完成したが、最後の1%(Webhook)で詰んだ。 目標設定 理想は当然これ: GitHub push → Drone検知 → Hugo自動ビルド → Dockerイメージ作成 → k3sデプロイ更新 ただし、私の環境には致命的な制約がある。 制約:外部IP持ってない 自宅サーバーはTailscaleでVPN経由でのみアクセス可能。つまりGitHubからのWebhookが届かない。まあ、DuckDNSでドメインは取ってるけど、それでもTailscale依存の構成。 それでも「やれるとこまでやってみよう」精神で進めた。 .drone.yml 設定 最終的にはこんな感じになった: kind: pipeline type: kubernetes name: hugo-pipeline steps: - name: build-hugo image: klakegg/hugo:latest commands: - cd posts - hugo --minify - ls -la public/ - name: create-docker-context image: alpine:latest commands: - cp -r posts/public ./public - ls -la public/ - name: docker-build image: plugins/docker settings: registry: ghcr.io repo: ghcr.io/wasuken/tech_blog username: from_secret: github_username password: from_secret: github_token tags: - latest - "${DRONE_COMMIT_SHA:0:8}" - name: deploy-to-k3s image: bitnami/kubectl environment: KUBECONFIG: from_secret: kubeconfig commands: - kubectl set image deployment/hugo-site hugo=ghcr.io/wasuken/tech_blog:latest - kubectl rollout status deployment/hugo-site - name: deploy-complete image: alpine:latest commands: - echo "Hugo build complete!" - echo "Image pushed successfully" ポイントは、HugoビルドからDockerイメージ作成、GHCR(GitHub Container Registry)へのプッシュ、最終的なk3sデプロイまで全部自動化したこと。 ...

January 1, 2026 · 2 min

PostgreSQLのpg_trgmで中間一致検索を高速化する仕組みを学ぶ

参考 この記事は、以下の記事を読んで疑問に思ったことを調べた学習記録である。 Zennの検索スピードを5倍に高速化した話 記事では、Zennのサイト内検索をpg_trgm拡張を使って平均6倍、95パーセンタイルで4.25倍高速化した事例が紹介されている。 なぜ中間一致検索は遅いのか 通常、PostgreSQLでLIKE '%keyword%'のような中間一致検索を実行すると、BTreeインデックスが使えずフルスキャンが発生する。BTreeインデックスは文字列の前方一致には有効だが、中間一致では活用できない構造になっているためである。 データ量が増えると、このフルスキャンが深刻なパフォーマンスボトルネックになる。参考記事では、検索に1秒〜数秒かかる状態だったとのことだ。 n-gramインデックスの仕組み n-gramインデックスは、文字列をn文字ずつに分割してインデックス化することで、中間一致検索でもインデックスを効かせる仕組みである。 3-gramの例 「PostgreSQL」という文字列を3-gram(トライグラム)で分割すると以下のようになる。 __P, _Po, Pos, ost, stg, tgr, gre, reS, eSQL, QL_, L__ 先頭と末尾にはパディング文字(_)が付与される。 検索時の動作 「stgre」というキーワードで検索する場合: 検索キーワードを3-gramで分割: stg, tgr, gre インデックスからこれらすべてのトライグラムを含む文書を抽出 抽出された候補に対してRecheck処理を実行 重要なのは「いずれか」ではなく「すべて」のトライグラムが存在する文書が候補になる点である。もし「いずれか」だと、無関係な文書が大量に候補に含まれてしまう。 Recheck処理が必要な理由 n-gramインデックスでは、インデックスレベルでの検索後に必ずRecheck処理が必要になる。 具体例 以下のような状況を考える。 本文: 「小学校校長」 クエリ: 「小学校長」 3-gramで分割すると: 「小学校校長」→ 小学校, 学校校, 校校長 「小学校長」→ 小学校, 学校長 「小学校」が共通しているため、n-gramレベルでは「小学校校長」が候補として抽出される。しかし実際には「小学校長」という文字列は含まれていない。 このようなfalse positive(誤検出)を除外するため、インデックスで絞り込んだ候補に対して、実際に検索キーワードが含まれているかを厳密にチェックする必要がある。これがRecheck処理である。 pg_trgmとpg_bigmの選択 PostgreSQLには2つの主要なn-gram拡張がある。 pg_trgm: 3-gram方式、PostgreSQL本体にcontribとして付属 pg_bigm: 2-gram方式、サードパーティ製(NECが開発) 比較表 機能 pg_trgm pg_bigm エコシステム PostgreSQLコミュニティ サードパーティ ILIKE対応 ○ × 2文字以下の検索 × ○ Recheck無効化 × ○ インデックスサイズ 小 大(約2倍) なぜpg_trgmが選ばれたか 参考記事では、以下の理由でpg_trgmのみを採用している。 ...

December 21, 2025 · 1 min

ローカル環境を汚さない静的サイト構築 - Hugo Docker Compose環境構築記録

背景 日課でできる範囲の活動として、軽い記事から、疑問を生成AIに出してもらって、それに答えてもらって、深堀や補足、添削をしてもらった内容までを記事にするという習慣を続けていたが、公開するのはどうなのかなと思った。 しかし、後ほど止めるのはもったいないということで妥協案として、ローカルで動くブログには投稿することにした。 なので、ローカルブログを立ち上げることにした。 最初はGitHub Pagesでよく使われているJekyllを試した。しかし、ローカル環境とDocker環境でRubyのバージョン不一致が発生し、プロジェクト初期化の段階で躓いた。 ローカルのRuby 3.4に対してDockerの最新イメージがRuby 3.1で、この差分が原因でSCSS変換周りでエラーが頻発。Jekyllはプロジェクト作成をローカルで行う必要があるため、「Docker使えば環境差を吸収できる」という謳い文句が実質的に機能しなかった。 もっとうまくやればよかっただろうが、そのときは血が登っていて、Hugoにしてしまった。 要件整理 改めて自分の要件を整理した: Markdownファイルのマウントだけで完結 ローカル環境に一切依存しない プロジェクト初期化もDocker内で実行可能 検索機能とファイル一覧が欲しい これを満たすツールを探した結果、Hugoに行き着いた。 なぜHugoなのか Hugoを選んだ理由は明確: 1. バイナリ単体で動作 Go言語で書かれたHugoは単一バイナリで動作する。RubyやNode.js、Pythonのようなランタイム環境が不要。これにより依存関係地獄から解放される。 2. プロジェクト初期化もDocker内で完結 当初は生成AIの言うとおりに以下のコマンドでプロジェクトを作成した。 docker run --rm -v $(pwd)/posts:/src klakegg/hugo:alpine new site . この1コマンドでプロジェクト作成が完了する。ローカルに何もインストールする必要がない。 のだが、後ほどこれがトラブルを産んだ。 3. 高速なビルド Goの並列処理能力により、数千ページ規模のサイトでも秒単位でビルドが完了する。開発時のホットリロードも快適。 構築手順 1. docker-compose.yml作成 services: hugo: image: hugomods/hugo:base container_name: hugo-blog ports: - "7000:7000" volumes: - ./posts:/src command: server --bind 0.0.0.0 --port 7000 --buildDrafts --buildFuture restart: unless-stopped ポイント: hugomods/hugo:base を使用 ポートは7000にマッピング(後述のブラウザ制限回避) --buildDrafts --buildFuture で下書きと未来日付の記事も表示 2. プロジェクト初期化 docker run --rm -v $(pwd)/posts:/src klakegg/hugo:alpine new site . これで posts/ ディレクトリに必要なファイル群が生成される。 ...

December 21, 2025 · 2 min